島根県邑南町の城跡
ここでは、島根県邑南町・瑞穂地区の城跡を紹介しています。
本城 写真集
邑南町瑞穂地区の本城跡の写真を掲載しています。(撮影:2013年3月)
阿須那・藤掛城を拠点としていた高橋氏が、二つ山城の出羽氏を攻略し、正平十六年(1361)に築いて本拠をここに移したと伝えられています。その後、享禄3年(1530)毛利元就によって高橋氏は滅ぼされ、出羽氏は再び二つ山城に戻ります。
そして出羽氏は、毛利元就の六男である元倶を養子に迎え、二つ山城の改修を行います。この時、目障りな本城を徹底して破城したと考えられています。長年、高橋氏によって苦しめられた恨みもあるかもしれません。土の城としてはなかなか見ることのできない「破城」の跡を現在に残す貴重な山城です。
また、主郭から派生する尾根筋を連続堀切で徹底して遮断しているのも特徴で、高橋氏城郭の中でも重要な役割を果たしたことが分かります。
本城 遠景
本城城郭図
(『石見の城館跡』より引用)
旧道沿いにある、本城への登り口(GoogleMap)。道の駅瑞穂に車を止めて歩いて来れます。
しばらく歩くと、土橋状の箇所に出会います。
大手道と見て間違いありません。
主郭から東南方向への尾根に延びる郭跡が出てきます。
斜面を見れば、竪堀があるのが分かります。
このあたりから道は西方向に向かって分かりにくくなりますので、主郭めがけて直登しましょう!
何段かの郭を乗り越えます。きついですが、主郭はもうすぐです。
主郭に到着。これは堀切ではありません。破城の跡です。
破城により主郭は深く刻み込まれているのです。
ズタズタの主郭。写真にポインタを置くと、説明用の画像に変わります。
主郭。凄まじい破城に震え上がる思いです。
(写真にポインタを置くと、説明用の画像に変わります)
二の丸とも言うべき、北西方向の郭に行ってみましょう。
ここも破城を受けています。
画像にポインタを置くと、説明の影をつけた画像に変わります。
西と北方向には何重にも深い堀切を設け、守りを固めています。
(写真にポインタを置くと、説明用の画像に変わります)
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