島根県邑南町の城跡
ここでは、島根県邑南町内にある城跡の詳細を紹介しています。
藤掛城 写真集
邑南町(羽須美地区)阿須那にあった藤掛城は、石見高橋氏の拠点となった城です。
観応元年(1350)、宮方の佐波氏討伐に高師泰が派遣され、高橋師光が従軍。この戦いで軍功があり阿須那の地を与えられ、備中高梁より移り、藤掛城を築きました。
康安元年(1361)に出羽氏の二ツ山城を攻略して本城を築き、拠点をそちらに移し領土拡大を進めていきましたが、高橋元光の戦死により力を落とし、元光の甥・高橋興光が藤掛城に入ります。
ところが、毛利元就の策略により、興光は同族の高橋弾正によって軍原で殺され、その弾正も殺され、高橋氏は滅び、藤掛城も廃城となりました。
城跡の本丸中央には土壇があり、後の天守閣に発展する初期の形態を示すものとして注目されています。
城の東側の斜面は急なので登山には向きません。地元の方により西側から登るコースが設置されています。(撮影:2013年3月)
藤掛城 遠景
藤掛城 城郭図
(『石見の城館跡』より引用)
藤掛城への登り口(GoogleMap)。
写真奥にある家は廃屋なので、このあたりに車を停めても問題ありません。
廃屋の崩れた納屋の脇を入っていきます。ブッシュがキツいのは最初だけ。
歩きやすい林業用の作業道が作られています。
大体ですが、赤線の感じに道が付いています。最後途絶えるので、そこからはブッシュをかきわけ尾根に登り、主郭を目指しましょう。
東側は急斜面なので、登るのはやめたほうがいいです。北側から尾根伝いに登るのもありだとは思います。
主郭南下の堀切に出会います。ここから直登、キツいです。感じとして主郭南西端を目指す感じで登ると、獣道があります。
藤掛城 主郭に到着。南側からの写真です。
藤掛城最大の特徴、主郭中央にある櫓台。高さ3mぐらいあります。
櫓台は、その名の通り櫓一つ建てれるほどの広さを持ちます。
櫓台から南方向を見る。
主郭の東側は急峻で、登るのは大変です。
主郭を北側から見ています。
主郭下、西方向へ延びる郭。
主郭下、北東方向の郭。この下に堀切があります。
主郭下、北北西方向にある広い郭。
この郭の先端には石がゴロゴロありますが、建造物に関係するものでしょうか。
北側の堀切。
さらに北側にある郭群を目指しましょう。
北にある郭頂部。
確かに削平されて、段も確認できますが、規模は小さくかなり曖昧。
古い時代の遺構なのでしょうが、本当に城館だったのかは疑問。
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