島根県邑南町の城跡
ここでは、島根県邑南町・瑞穂地区の城跡を紹介しています。
別当城 写真集
邑南町瑞穂地区和田の別当城跡を紹介します。
もともとは久永荘の荘官が、二ツ山城の富永氏(出羽氏)に対抗する為に築かれた城とも言われますが定かではありません。
出羽氏の勢力が強くなると共に廃城となったようですが、康安元年(1361)に阿須那藤掛城の高橋師光が二ツ山城を攻撃した際に別当城に陣を敷いたと言われます。
また、永禄元年(1558)には、二ツ山の吉川元春と戦う為に尼子方の本城常光がここに陣を敷きました(出羽合戦)。
現在は、登山道が整備されています 。(撮影:2013年3月)
別当城 遠景
別当城 城郭図
(『石見の城館跡』より引用)
別当城への登り口(GoogleMap)。軽自動車1台ぐらいは停めれます。
猪対策の柵を越えなければなりません。
すぐに土橋に出会います。
折り曲げた土橋に高い防御性を感じますが、矢を射かける郭跡らしきものはこの先になく、ダラダラとした尾根が続きますので、居住区域だったのかもしれません。
折り曲げ土橋の脇に井戸跡があります。
尾根沿いの登りは、後半がキツいですが、頑張りましょう。
主郭南側の郭に出ます。
主郭は南側に段を設けています。
別当城 主郭。
別当城跡 案内板。
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主郭東側に北へ下りる虎口があるのですが、ごらんの通りよく分かりません。
主郭から北方向への郭と堀切……に行こうとしましたが、ブッシュに阻まれて無理。
主郭の南側には広い郭が設けられています。
城の南方向には何段も郭を設けています。
郭脇には坂道があります。こちらが大手だったのでしょう。
しかし、北と西に堀切を設けて守りを固め、南側の緩やかな尾根には堀切を設けず何段も郭を設けて防御しているのに、わざわざこの道を設けて攻め易くするものでしょうか……後世のものでは?
主郭の西側下にある堀切。伐採した材木で埋まっていますが……。
西方向への郭跡。
西側堀切から主郭を見上げます。
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