廃寺・無住寺院を訪ねて
ここでは、島根県邑南町やその周辺市町村にて、廃止、もしくは無住となってしまった寺院を紹介しています。
専光寺(美郷町 地頭所)
宝林山 専光寺 浄土真宗単立
この地域にはめずらしい浄土真宗単立寺院。寛永19年(1642)12月26日に本願寺良如宗主より木仏寺号御免となり、乙原に創立されたという。ただ、別資料では法隆寺末寺ともある。
その後、本願寺派から独立。邑智町誌には「然るに時代の変遷により寺院も檀信徒にのみたよりとすべき時にあらずと、三百二十年間も乙原に存続した同寺を十三世西永義教代に至り、自ら自給自足の道を求めて昭和二十一年以来地頭所に移転をなし、本願寺派を離脱して、真宗単立寺院専光寺として昭和三十年十一月認可再出発した」とある。
浄土真宗寺院でありながら、相当の奥地にあり、周囲に民家もなく、どのような布教活動がなされたのかは知る由もない。住人の話では、現在でも元住人の出入りがある模様だが(2021年)、寺に至る道も荒れ果てつつある。
専光寺の位置(Googleマップ)
私が訪問した時の道は、ご覧の有様
撮影:2021年4月
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