廃寺・無住寺院を訪ねて
ここでは、島根県邑南町やその周辺市町村にて、廃止、もしくは無住となってしまった寺院を紹介しています。
阿弥陀堂(今奥野庵:美郷町高山)
妙高山 阿弥陀堂(今奥野庵) 浄土真宗無寺格無住
浄土寺開創の真海により浄土真宗に帰した奥野弾正が守護したのが阿弥陀堂の始まりという。
本尊は阿弥陀如来像。伝説によると、以前は木仏の眼に金がはめてあり、何者かが持ち逃げようとして眼を抜き取ろうとしたが、にわかに仏像の目が光り盗人は目がカスミたという。以来、その地を「カスグレ」という。しかし、なおも盗人は仏像を背負い石見と高山の境まで来て、眼を抜き取り木仏を置いて逃げ去ったといい、その地を「仏が峠」と呼ぶようになったという。
寺の裏には五輪墓が多くあり、おそらく奥野弾正にまつわる昔の武士の墓と思われるという。
法務は滝原西光寺によってなされていたが、昭和に入って明塚教伝寺、そして信喜浄光寺に移ったという。
阿弥陀堂の位置(Googleマップ)
それにしても、この奥地でも生活されている世帯が数件存在します。
折角なので、高山地区をぶらり回ってみましょう……。
以上、撮影は2018年3月
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