島根県邑南町の城跡

邑南町の観光名所、歴史の紹介

ここでは、島根県邑南町内にある歴史スポットや観光名所などを紹介しています。

三滝観音滝

 邑南町高見にある「三滝観音」と呼ばれる滝です。

三滝観音滝入り口
三滝観音の入り口です

案内板
案内板

三滝観音(瑞穂町誌第一集参考)
この地は桑の木(上流の集落)から出る川と冠山から出る川の合流点にあたり橋から三滝の景観を楽しむ事が出来る。滝は三滝の名が示すごとく三段にわかれ高さが上滝3m、中滝9m、した滝6mもありその様子は白藤を垂れたようであり、下滝から吹き返す冷風は夏なお肌をとおし秋の紅葉とともに得がたき美観の地である。観音堂は再建棟札によると、観音堂宇再建本尊聖観世音菩薩、当御領主=松平十郎磨呂殿、嘉永七年寅六月、導師=盛椿寺住持宝山、施主=円野板(野田)四郎右衛門とある。円の板の富豪野田氏は観音さんに対する信仰が厚く堂の建立に施主となった。この勢力にもの云せて観音さんを高見へ持ち出しお寺を建て大いに仏徳をたたえたが、ある夜「里はいわし臭くて困る、元の所に帰りたい」と夢枕に立たれたのであわてて元の場所へお返ししたがそれ似来衰運の道をたどったという。又堂の裏の山を切りくずして桑木川と冠山川を通じ堂のある山を島にしようと企て工事を始めたが山霊の怒りに触れたのか不幸が続出し目的も達せず大富豪も完全に没落してしまった。今も堂の後の山は掘りかけたままで悲惨な歴史を物語っている。しかし信仰はさておいても歴史的に見ても貴重な文化財であり保護する必要がある。


石碑
個人による石碑のようです

三滝観音石碑
石碑

三滝観音由来 口伝
吉川経高が駿河から安芸国へ移転の時臣野田信兼は従軍し観音菩薩を背負い大朝に入り枝ノ前に築城し堂を建て信仰した。後裔野田春實が慶長の始め頃浪人となり冠山の麓に土着した時観音様をこの地に迎えたと伝えられる。
野田哲二 記 八十八才


三滝観音
三滝観音滝

三滝観音滝
美しい滝です

(撮影:2020年1月)

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