島根県邑南町の城跡

邑南町の観光名所、歴史の紹介

ここでは、島根県邑南町内にある歴史スポットや観光名所などを紹介しています。

松尾峠、宇坂峠

 邑南町矢上、中野、井原は江戸時代、浜田藩の市木組だったので、代官所は市木にありました。用事がある時、特に参勤交代で藩主一行が市木本陣に宿泊する際には大掛かりな人夫が集められ、松尾峠、宇坂峠を越えて市木に駆り出されたのです。
 その山道は今でも地図には記されています。

松尾峠・宇坂峠

 実際のメインストリートは宇坂峠の方でした。矢上から市木に行く場合は松尾峠越えの方が近道となるのですが、通行は制限されていたようで、沓掫には番人がいたそうです。
 また、あまりに山奥の道のため、追い剥ぎが現れたそうです。恐ろしや。
 それにしても、いま実際にこの道を利用している人なんていないですよね。国土地理院は実際に調査したんですかね。

市木側分かれ道
市木側の、宇坂、松尾の分かれ道

宇坂峠方面
市木側、宇坂峠方面への道

入り口?
市木側、松尾峠方面への山道の入口(国土地理院地図上)

道はあるのか?
市木側、松尾峠への山道ですが、
途中から道が分からなくなりました(理由後述)

松尾地蔵
日貫側の松尾峠への山道入口
地蔵は松尾地蔵と呼ばれ、かつて峠に安置されていました

 実際の峠は、いずれ踏破したいとは思ってはいるのですが……。

(2025年追記)
 2025年になって、赤色立体図・cs立体図という地形の精密地図が見れるようになりました。
 それによると、松尾峠道は市木側である場所から谷に降りるように国土地理院地図では記載されていますが、実際のcs地形図を見れば、最後まで尾根道であることが分かります。
 ですから、国土地理院地図上での入り口に行っても、道がないのは当然です。


松尾峠道のcs立体図
(画像にポインタを置くと説明画像が表示されます)

松尾峠の古い地図
昭和27年の地図では、市木側はちゃんと尾根道になっていました。
戦後ある段階で、国土地理院が書き換えちゃったんですね、たぶん。
(昭和27年五万分の一地形図「川本」)

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「邑にゃん」とは邑南町の歴史を勝手につぶやく謎のネコである。邑南町公式マスコットとは何ら関係がない。