島根県邑南町の城跡

邑南町の観光名所、歴史の紹介

ここでは、島根県邑南町内にある歴史スポットや観光名所などを紹介しています。

赤馬滝の伝説は赤牛の物語

邑南町布施集落には「赤馬滝」という非常に美しい滝があり、静かな観光名所となっています。
滝へはアクセスしやすいので、是非訪問してみてください。以下、写真で紹介致しましょう。


赤馬滝の場所(Googleマップ

赤馬滝 駐車場
町道からの入口付近に駐車スペースあります。

由来
赤馬滝(赤羽滝)の由来
前半、ちょっとよく分かんないですが、
後半の伝説については後述

滝へ
川沿いに道がついています。
5分もかかりません。

炭焼き窯の跡?
途中にある石積みは炭焼き窯の跡でしょうね。

赤馬滝と東屋
滝が見えてきました。

赤馬滝
赤馬滝
Googleマップ ビュー

赤馬滝
見事な滝です。
夏に来ればさぞかし気持ちいいでしょう。
(この撮影は12月。寒~っ)

 さて、この赤馬滝には悲しい伝説が残されています。『元布施村の史誌』を元に広報おおなんに紹介されていた文章を紹介致します。

 畑地区の下畑の地で「たたら」が盛んであった頃、そこで出来る銑鉄の運搬路として利用されていたのが下畑から赤馬滝(伊矢谷川)の横手を登り、伊矢谷を経て高原(たかはら)へ出る山峡の小径がありました。
 その銑鉄の運搬役に使われていた一頭の赤い牝牛(赤馬)がいました。おとなしく従順な性質で手綱も必要ないくらい馴れており、背の鞍へ荷物を載せてやると、その山峡の道を通って高原へ行き再び下畑へ帰って来たと言います。
 ある年その赤馬にかわいらしい子牛が生まれ、母牛の後ろをついて甲斐甲斐しく小径を往復していました。
 ある時その子牛が赤馬滝のそばを通っているとき、誤って足を滑らせ断崖絶壁から滝壺に転落し沈んでしまいました。それを見た母牛はたいそう悲しみ、しばらくうちひしがれた様子で荷物の輸送にあたっていましたが、ある日子牛の転落した場所にさしかかるや一声悲しく鳴いて我が子を追うかのように滝壺へ身を投じてしまいました。
里人これを哀れんで、以来この滝を赤馬滝と呼ぶようになり、その牛の角が折れて流れていたことから、赤馬滝をもつ伊矢谷川が注ぐ本流を角谷川と呼ぶようになったといいます。
 また、この悲運の赤牛親子の伝説に因んで、滝の傍に地元有志の人々によって馬頭観音堂が建立されています(現在のものは平成18年再建)。

……赤牛の物語ならば「赤牛滝」じゃん!という人もあるでしょうが、馬と同じ働きをした牛ということなのでしょう。無理を押し通す故事に「馬を牛と言う」がありますが、その逆……いやいや、ともあれ、悲しい悲しいお話が滝に込められています。

赤馬滝のノート
東屋に訪問ノートあります。
一筆いかがですか。

(撮影:2014年12月)

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「邑にゃん」とは邑南町の歴史を勝手につぶやく謎のネコである。邑南町公式マスコットとは何ら関係がない。