戦国の石見を探る……邑南町の城跡や史跡を紹介

島根県邑南町(旧 石見町、瑞穂町、羽須美村)の城跡や史跡・遺跡を紹介しています  

邑南町の名所案内

 ここでは、当サイト管理人の城跡訪問の余談や、覚え書きなどを記しています。

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◆余勢城の処刑場? 段原「ドウショウ坂」の首切塚

 邑南町中野の段原には、とんでもない恐怖のスポットが存在していた、というお話。

 その名も「ドウショウ坂」と「首切塚の大杉」。
 中野・西隆寺は余勢城城主の菩提寺としての歴史を持ちますが、その西隆寺の裏手に「ドウショウ坂」という坂があります。

西隆寺
西隆寺本堂(真言宗)

ドウショウ坂
ドウショウ坂


 この坂、今は舗装されて特に何の変哲もない坂道ですが、昭和前半には杉の木に覆われて昼でも暗く、まさに心霊スポットのような雰囲気があったそうです。
 その坂の突き当たりには、小さな丘があり、巨大な大杉が存在していました。
 現在、その大杉は枯れ果て、根元がかろうじて残っていますが、この大杉を「首切塚の大杉」と言うそうです。

 地元の伝承によりますと「余勢城多胡氏時代より罪人の処刑を行った場所である」とも「毛利軍に破れた余勢城の敗残兵が首を切られた場所」とも伝えられている、何とも恐ろしい場所です。
 ですから、地元の人でも通るのが怖く、通ろうか、通るのをやめようか、どうしようか、ということから「ドウショウ坂」と呼ばれるようになったとか。

 本当に、そんな処刑場であったのでしょうか?
 その場所を、ちょっとのぞいてみましょう。


坂の突き当たりの丘。
脇から登る小道があります。

首切塚の大杉
首切塚の大杉


大杉の根元は、丸くこんもりと塚状になっています。

五輪墓
そして、五輪墓がゴロゴロ転がっています!
 しかも黒色で気味悪い……

 そもそも、この丘は「ドウショウ坂古墓群」という遺跡名があるそうで、五輪墓の存在から、中世の墓場であったことは間違いなさそうです。

 ドウショウ坂に眠るのは、かつての罪人なのか、敗残兵なのか……それは分かりませんが、なにせ不気味なスポットであることには間違いなさそうです。

(2012年4月)

 

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